2013年07月10日
本当の優しさ、冷たさ
こんにちは、室長です。
いきなり、哲学的なタイトルで驚くでしょうが、
♪ソ・ソ・ソ・クラテスかプラトンか?なんて気はありません。
20代初め、映画監督を目指す友人とよく議論した「優しさ」「冷たさ」の水準を思い出したのです。
小学校のある教室で、鞭を持った先生が、一人の児童を指名して教科書の音読をさせました。
「あなたはいつもおしゃべりばかりして授業に集中しないので、今日は許しません、
教科書の音読みで漢字の読み方を間違えたら、この鞭で一叩きします、いいですね」
と、その児童を立たせ、目の前で鞭を揺らしながら、音読をさせました。
普段から、勉強嫌いのその子は、漢字がほとんど読めず、漢字が出てくる度に止まり、
無理矢理適当な読み方をしたり、頭を掻き掻き、四苦八苦しています。
その度に先生の鞭が頭や腕に頭をかばった手の平に当たります。
最初はその児童もニヤニヤとふざけた顔をしていましたが、いつまでも止まない先生の鞭に、
ついには、涙声で読むようになりました。それでも先生は容赦しません。
あなたは次のどの態度を取るのでしょう?
1.「黙って見ている」
2「そっと読み方を教える」
二択では、見えてこないのが「優しさ」「冷たさ」の水準ですが、
5択にすると少しだけ見えてきます。
1「無関心、興味なし」
2「可哀想だと思うがトバッチリが嫌なので黙って見ている」
3「可哀想だと思うが、ここで痛みを覚え勉強するようになればその子のためになるので黙って見ておく」
4「可哀想なので、そっと読み方を教える」
5「普段から家庭内暴力を受けているその子の事情を知っているので、そっと読み方を教え鞭打ちを避けさせる」
何が言いたのか?
それは、表面の態度だけで、その人の人格は測れないということです。
洞察力を磨くことが大事です。
たまには文学してください、活字に触れてください、心の葛藤を覗いてみてください、
夏目漱石してください。
テレビは国民を馬鹿化するために作られたものです。
Posted by miyapake at 16:07│Comments(0)
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